遅い という 言葉を 恥じず 祝う とき 皿は 長持ちし 声は 深く なり 直す という 喜びが 家に 戻る。 待つ あいだに 見える 細部が 次の 決断を 救い 手元の 時間は ただの 資源でなく 関係の 土壌へ 変わる。 身体が 学び 心が 静まり 明日へ。
稜線の 向こうで 言葉は 変わり 料理は 似て 旋律は 同じ 風を 連れる。 交易路の 記憶が 染料の 配合に 残り 祭礼の リズムが 柱の 結びに 宿る。 国境が 引かれても 人の 移動と 学びは とだえず 工夫を 連れて くる。 海と 谷が ささやき 道具が 応える 今日も。
春の 雪代が 流れ 畑の 石を 起こし 夏の 高草を 刈り 秋の 霧に 染め 冬の 長い 夜に 縫う。 祖母の 指が 教えた 節目は 家の 呼吸を 整え 子どもへ 受け渡す。 暦は 机上で なく 体内で めくられる。 道具が 眠り また 目覚め 巡る。
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